DVDメディアの種類のことで、記録層の積層数の違いによる呼び方になります。
DVDメディアは、データを記録した金属皮膜を透明な樹脂で挟んだ構造になっていますが、
この金属皮膜が二層のDVDメディアをDVD二層といい、一層のものをDVD一層といいます。
金属皮膜に記録されたデータは、レーザービームを反射させて情報を読み取るわけですが、この金属皮膜が二層になっているのに、なぜ下の層のデータも問題なく読み取れるか不思議に思われるでしょう。これは金属皮膜を半透明にすることにより実現しています。しかしこれだけでは両方のデータが入り交じった状態に見えてしまいますので、レーザービームの焦点距離を調整し、読み取りたい層だけが読み取れるようにしています。カメラで例えると「近くのもの(遠くのもの)にピントを合わせ、ぼやけずはっきり見えるものだけを見る」ということをイメージすると判りやすいかもしれません。
またこれらの記録層はディスクの片面に形成されたのものと両面に形成されたものがあり、それぞれ片面一層、片面二層、両面一層、両面二層と呼ばれます。
記録層が増えれば記録容量は増える訳ですが、各構造での容量の違いは以下のようになっています。
構造 | 容量 |
---|---|
片面一層 | 4.7GB (4.37GiB) |
片面二層 | 8.54GB (7.95GiB) |
両面一層 | 9.4GB (8.74GiB) |
両面二層 | 17.08GB (15.90GiB) |
現在多く普及しているのは、片面一層、片面二層で、「みんなのプレス屋さん」で取り扱っているのはこの2種類になります。
また上記構造の容量が、おおよそ5GB、9GBであることから、DVD-5、DVD-9とも呼ばれています。
DVD一層 = 5GBのDVD = DVD-5
DVD二層 = 9GBのDVD = DVD-9
DVDを製作する場合、記録するデータサイズによりどちらかを選ぶことになりますが、
DVD二層はその構造上、一層よりも読み取りエラーが出やすいので注意が必要となります。
DVD二層を必要とするデータサイズであっても、分割してDVD一層×2枚の構成にすることを検討しても良いかもしれません。